和室にプリーツスクリーン

 最近のご新築物件の和室は、内障子のないタイプの部屋が多くなっているようですね。
障子は和の雰囲気にはピッタリなのですが、閉じると全体的に暗くなってしまうし、夜も外に光がかなり漏れたり開けるとレースがないので丸見えになるということで、和室自体も減ってはきているのですが内障子を取り付けない和室はそんなに見かけなくなりました。

 障子がない和室の窓には通常カーテンを取り付けますが、やはりカーテンを掛けると和室という雰囲気がなくなってしまうので、障子に代わるものとして「プリーツスクリーン」なるものが登場しました。
「プリーツスクリーン」は、蛇腹状にギザギザに折り目をつけた生地を昇降させるというもので、和室には和紙や和紙調の生地を使ったタイプをよく使用します。
「プリーツスクリーン」自体は十年以上前から販売はされていましたが、この地方ですと東〇住建の建て売り住宅の和室に6~7年前から使われはじめたりと、ここ数年で一般にも認知されるようになってきました。

 今回ご紹介させて頂くのは、江南市のT様邸の和室です。
T様邸は、超モダンな作りでご主人が黒にこだわったということで、和室もグレーの畳に壁の一面はダークグレーの壁紙が貼ってあります。
T様邸プリーツスクリーン
窓は、パティオスペースに抜ける大きな掃き出し窓と、外に面した円形のFIX窓があり、掃き出し窓にはペアタイプ、円形窓にはシングルタイプをそれぞれ取り付けさせて頂きました。
生地は和紙調の不織布タイプで、ギンネズというややくすんだ銀色の無地をお選びになられました。レースは適度にムラのあるやや紫がかった淡いグレーの生地をお選びになられました。
プリーツスクリーンペアタイプ
 プリーツスクリーンのペアタイプは、厚地生地とレース生地を上部下部と分け、仕切りを昇降させることによって、下部生地のみ、上部生地のみ、その中間というふうに切り替えができます。また全体的にも昇降が可能です。
写真は切り替え位置を中間にして、下部を上げた状態です。カーテンのようにレース、厚地、何もない状態の3通りの採光調節が可能です。
 また、プリーツスクリーンのペアタイプだけの特徴として、下部を厚地生地で上部をレース生地にした場合、切り替え位置の調整で、下部の厚地生地で外からの視線を遮り、上部のレース部分で採光を行うということが可能です。これはロールスクリーンやブラインド等他のメカではできないことです。

 窓枠内に納めるとスッキリした部屋になり、部屋も広く感じられます。プリーツスクリーンペアタイプの欠点としては、2種類の生地を畳むことになるので畳上げた場合に厚みが出るのということと、洗濯ができない、生地の取替ができないということがあります。
円形窓に取り付け
 円形窓の場合、円形にピッタリ納めることは、ブラインド以外できません。ブラインドも昇降操作ができず羽根の回転による調光のみとなります。
ですので、円形窓の場合も普通の窓のように四角に取り付けるしかありません。今回は、和紙調生地でシンプルなシングルタイプのプリーツスクリーンを取り付けました。
そんなに遮光率の悪くない生地なのですが、丁度直接日光があたる時間帯だったのでかなり光が入っているような写真ですが、実際はそんなにまぶしいとかはありません。
逆に円形に入ってきた光が透けますのでなかなかいい雰囲気になります。夜も外から見ても円形にぼんやり光が漏れる感じがおしゃれですね。
円というのは昔から和のテイストには良く使われていましたので、こういう円形窓も和室にはいいですね。

 今回も、もっさい携帯カメラの画像なのであまり雰囲気が良く分からないかもしれませんが、まさにモダン和という感じでプリーツスクリーンがピッタリ合っていました。
夜の雰囲気も銀色の生地が光を反射して部屋によくマッチしていました。
T様この度は当店をご利用頂き誠にありがとうございました。

 プリーツスクリーンは和紙調の生地だけではなく、普通の布地もございます。ブラインドと同じで前後に膨らむことがないので奥行きの少ない窓の窓枠内取付や、小窓にも最適です。
正直洋間では使わない事が多いですが、案外お部屋がスッキリまとまりますよ。是非ご利用ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

お知らせ

次の記事

年始の営業のお知らせ