へたったマットレスの上に敷ふとんを敷いても・・・

 ふとんやマットレスってどれ位でへたるの?と聞かれることがよくあります。
一般的には綿やポリエステル、ウール等の繊維系のわたの敷ふとんで3~5年、ウレタン系マットレスや敷ふとんで5~10年、スプリングマットレスで10年前後とメーカーでは謳っているところが多いですが、3ヶ月位でへたってしまう敷ふとんもあれば、10年以上形状変化の少ないマットレスもあり、商品それぞれでへたり具合もまちまちです。
もちろん身長体重、体型、新陳代謝の違い等使う人、使う環境によってもへたり具合はまちまちです。

 そんな中、そこそこへたりにくい素材の敷ふとんをお買い上げの方でも、1年もたたないうちにへたってしまったと相談に来られるお客様がたまにおみえです。
考えられるへたりの原因としては、不良品、初期へたり(ウレタン系の場合使い始めると20%位柔らかくなる場合がある。)、使用状況があります。
その中で、不良品に関してはすぐにメーカーと対応をさせて頂きますし、ウレタン寝具の初期へたりの可能性はご購入の際には必ず説明をさせてもらっています。

 しかし、商品自体に不備が見当たらない場合でもすぐにへたりを生じる事例もあります。
それは、今までお使いの敷ふとんやマットレスの上に敷く「2枚敷き」の状態でお使いになられている場合です。
もちろん、2枚敷きを否定している訳ではありませんし、薄い敷ふとんをお使いの方や、硬いベッドマットレスをお使いの方にはむしろ2枚敷をおすすめする場合の方が多いです。
但し、今までお使いの敷寝具がへたっていないというのが前提となります。

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 人間の背面は、背中とお尻が出っ張り、腰がへこんでいる凸凹状になっています。ふとんがへたるというのは、体型と大きく関係しており、仰向けに寝る場合、どうしても身体の出っ張っている部分、背中やお尻に体重の大部分がかかってきます。
その状態で何年も使用すれば、体重のかかる部分は当然へたりが生じます。

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 へたった状態の敷寝具の上に重ねて敷ふとん等を敷いたとしても、そのへたった部分は埋まりません。
へたった部分は支える力が当然弱いので上に敷寝具を重ねても、その部分は支える力が弱いままです。

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 さらにその上に寝た場合、その支える力が弱くなっている部分が寝たときに一番体重のかかる部分になるので、間に敷いた敷寝具は、いくら耐久性のある素材を使っていたとしても金型でプレスするのと同じ状態になるので、せっかく上に敷いた敷寝具もすぐにへたってしまい、支える力も弱くなって寝心地が悪くなる原因となります。

 このように、へたった敷寝具の上に重ねて新しい敷寝具を使っても、間に板でも挟まない限りはすぐにへたりを生じます。
よく、敷ふとんやマットレスがへたっちゃったらからと、上に敷く硬い敷ふとんをお求めに来られるお客様もおみえですが、下の敷寝具を買い替えられたほうが、上に敷く敷寝具を何度も買い替えるのを考えればはるかにコストパフォーマンスが高いです。
 
 また、背中やお尻部分がへたってしまう方は、身体の背面の凸凹が深い方ですので、寝たときに腰に隙間が生じやすいので腰痛になる可能性が高い方と考えられます。
そのような方は、しっかり自分の体型に合った敷寝具と枕選びをすることをおすすめします。
仰向き測定
 
現状のマットレスのへたり解消、延命方法は、こちらの記事「へたったマットレスの延命措置」をご覧ください。

 当店には、身体の背面ラインを測定する測定器「フルボディトレーサー」を導入しておりますので、簡単に自分の背面ラインを知ることができます。
測定無料ですのでお気軽にお問合せください。立った姿勢と同じ様な自然な寝姿勢で眠るってとっても気持ちが良いですよ。是非お試しください。

taiatsu
 最新の体圧測定器も導入。
どの部分にどの部分にどれくらい圧力がかかっているかを視覚的に見ることができるので、実際にマットレスや敷ふとんの上に寝た時の状態を確認することができます。

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