リビングにある階段から冷気が入るのを防ぐには?

冬場になるとリビングインの階段があるお客様から「部屋が全然あったまらなくて寒い。」という声をよく聞きます。
暖かい空気は軽いので上に行きますし、寒い空気は下へ行きます。いくらエアコンをかけていても足元は冷えるというのもこのためです。
対策としては、

・上の暖かい空気を下へ降ろす。
・冷気が入るのを防ぐ。

ということが考えられます。
上の空気を下へ降ろすには部屋の中の空気が対流するようにすればいいのですが、これを強制的に行う「サーキュレーター」なるものが家電店等で販売されています。
「サーキュレーター」は、直線的に風の出る扇風機のようなもので、これを部屋の隅で真上方向に風を当てると、空気が強制的に対流しだすので、足元の冷えがかなり改善されます。
しかし、部屋のどこかがオープンな状態ですとうまく対流が起こりません。
特にリビングにある階段は、ちょうど煙突のように暖かい空気を上に逃がし、冷気をどんどん部屋の中に入れてしまいます。
その為には、階段の入り口付近を塞いでしまえば良いのですが、階段の付き方によってはなかなか難しいところもあります。
また、通常の窓よりも出入りが多いのでそのことも考慮しなければいけません。
よく使う方法では、

・ロールスクリーンを取付る。
・カーテンを取り付ける。

があります。
間仕切りなので、表裏両側から開閉できなくてはいけないですし、突っ張り棒みたいなものでも通るとき引っ張るのですぐに落ちてしまいます。

ロールスクリーンを取り付ける方法は、階段入り口の天井付近にロールスクリーンを取り付けのですが、ロールスクリーンを下げた時は、フラットで壁と同化しますのでとてもすっきりします。操作も真ん中のヒモを引っ張るタイプでも、片側に垂れ下げたチェーンを操作する方法でも、表裏両側から操作が可能なので間仕切りには適しています。
ロールスクリーンはドラム(布が巻いてある筒)の部分を支えるアームがあるのでどうしても両側に隙間ができます。しかし部屋全体の対流を考えた場合さほど影響はないでしょう。
ロールスクリーンにする場合のデメリットは、リビングに対して四角に空いている階段しか取付できなかったり、階段の手すりが出ている場合引っかかりを注意しなければならないといことがあります。また、上に巻き上げればすっきりとはしますが、昇降用のヒモやチェーンが垂れ下がった状態のままになります。

カーテンを取り付ける方法は、カーテンレールをリビング側、階段裏側、壁上天井のいずれかに取り付け、やや厚めのカーテンを擦るくらい長めで作成し、取り付けます。1.5倍ヒダ程度で作成すれば、裾が広がりますので隙間が少なくなります。階段の途中まで空いているタイプでも、ある程度対応が可能です。また、やわらかい布になりますので、のれんのようにぺらんとめくって出入りすることも可能ですし、手すりに当たっても曲がるので問題ありません。
カーテンを取り付ける方法のデメリットとしては、何といっても見栄えが悪いということでしょう。リビングの他のカーテンの色柄に合う生地を選ぶ必要もあります。また、常にカーテンが垂れ下がっているので邪魔な感じがするでしょう。
だた、夏場等使わないシーズンは取り外しができるので外しておけば、レールが残るだけなので逆にすっきりするかもしれません。

当店での事例ではどちらが多いかというと、だいたい半々位です。他の方法で、アコーデオンカーテンを取り付けたり、大きなのれんを別注で作成したりという方法もあります。
リビングと階段の接続部のかたちによっておすすめする方法が違ってきますので、発注の際はよく業者と話し合って行うことが大切でしょう。

ウチだけと思われている方もいるかもしれませんが、案外悩んでいる方は多いです。毎年寒い寒いと感じているのなら是非一度対策を考えてみましょう。

リビングにある階段から冷気が入るのを防ぐには?” に対して3件のコメントがあります。

  1. かずゆき より:

    大変参考になります。

  2. たかな より:

    参考にさせていただきます。

  3. てるおき より:

    とても参考になりました。

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