おすすめ商品(カーテン)
ブラインドのデザインアレンジ
一般的な横型のアルミブラインド、どっちかというと事務所向きというイメージで、あまりデザイン性よりも機能性重視のところがありますよね。
横型アルミブラインドのデザインアレンジとしては、いくつか方法があるのですが、多く使われる方法として、「スラットカラーコーディネート」があります。
この方法は、ブラインドの羽根1本1本の色を自由に組み合わせて様々なパターンをデザインする方法で、業界大手のタチカワブラインド工業では、毎年カラーコーディネートのコンテストも行われます。価格は、単色の価格から使用する色の数によって1.15~1.3倍で作成できます。
他には、カッティングシートで、ロゴや図形を作成して、ブラインドを閉じた状態でデザインが分かるようにカッティングシートを横段にカットして貼り付ける方法がありますが、なかなか面倒な作業になります。
今回、当店の西日対策でなにか取り付けようという話になり、ブラインドを取り付けることにしました。
以前は、店舗の西日対策でオーダーメイド枕や敷寝具の広告がプリントされた大きな幕を取り付けていました。
外から見た時、とても目立つので広告効果はありましたが、店内への見通しが悪く、コスト面で汚れてきたり日焼けしても頻繁に交換することができなかったので、思い切って外し、定期的に交換できる横60cm高さ170cmのタペストリーを4枚取り付ける方法に変更しました。
しかし、大きな幕を取り付けていた時よりも隙間が多くなるので見通しは良いのですが、夕方西日がかなり入るようになってしまいました。
ブラインドを選んだ理由としては、スラット(ブラインドの羽根)の角度調整で調光が可能な所と、布製品に比べて汚れが付きにくいという所です。
しかしブラインドを閉じた状態ですと、光が全く閉ざされてしまうため、店が閉店しているようにも見えますし、デザイン的にもあまり面白くありません。
そこでちょっとアレンジを加えて取り付けてみました。
商品は、タチカワブラインド工業の「パーフェクトシルキー」です。この商品は、通常のブラインドの様にスラットに昇降用のコードを通す穴が空いていないので、スラットを閉じた特の光の漏れの少ない高遮蔽タイプになります。
近くで見るとこんな感じです。ちょっと横段のムラがあるように見えませんか。
羽根を回転させるとはっきり横段の模様が見えてきました。
実は、黒い部分は、光がそのまま通るようにしてあるんです。
店舗用なので、全部光を遮蔽しなくても明日程度眩しくないようになれば大丈夫なので、このようなアレンジをしました。
取り付けた「パーフェクトシルキー」は、スラット(羽根)にコードが通っていないので、スラットを横にスライドさせて抜くことができるんです。
本来は掃除や、破損時の交換目的でスラットを抜くことを想定しているのかと思いますが、あえてこの特性を利用してパターンに合わせてスラットを引き抜き、わざと光が漏れるようにしたのです。
内側から見るとこんな感じになります。
一応下にいくにつれて、間隔を短くしているのですが、ちょっと分かりにくいですね。
一般家庭ですとプライバシーの面から、同じようなアレンジは難しいかとは思いますが、下部は隠して上部のスラットを少し抜いて、外から光は入れるがプライバシーは守るというようなアレンジの仕方は実用度が高いのではないでしょうか。
当店では、様々な窓装飾のコーディネートプランをご提案しております。
カーテンやブラインド等でご希望や疑問のある方は、お気軽に窓装装飾プランナーのいる寝窓工房ユーキへお気軽にお問合せください。
ウッドブラインドの揺れ止め
ブラインドやロールスクリーンを取り付けた際、下ろした状態で窓を開けると気圧の差や風によって窓側や部屋側に膨らんだり、バタバタいったりします。
それを防ぐためには通常の25mm羽根幅アルミブラインドの場合、あぶり止めという部品を使います。
あぶり止めは、変形のU字型になっている部品で、それを窓枠下部や床に固定し、U字の凹み部分にブラインドのボトムレール(一番下の重りの部分)を挟み込んで揺れを防ぎます。
先日ご来店されたお客様も、ウッドブラインドを下ろした時に揺れを防いで固定したいというご希望をお持ちでした。
しかし、羽根幅が5cmで大きい木製ブラインド(ウッドブラインド)では、通常のあぶり止め部品は対応しておらず、専用のものもメーカーからは出ていないので、他の方法を考えないといけません。
そこで考えたのが・・・
ウッドブラインドのボトムレールの下側と、窓枠下部または床を面ファスナー(マジックテープ)で固定するという方法です。
部屋内と外の明るさが違いすぎてうまく写真が撮れてませんが、ウッドブラインドには、木目に合わせてブラウン色のメス(柔らかい方)を、窓枠には枠の色に合わせた白のオス(固い方)をそれぞれ取り付けました。
ウッドブラインドには、キズが付かないように2cm巾の面ファスナーテープを輪っかにしてボトムレールに巻き付け、錆びないようにステンレスのホッチキスで固定しました。
窓枠には、2.5㎝巾の面ファスナーテープを両面テープで固定しました。
今回は、北側の窓でしたので両面テープだけでしたが、陽の当たる箇所の場合は、タッカー等で固定した方が良いかもしれません。
横幅が、160cm位ありましたので、面ファスナーを4箇所に取り付けました。
ボトムレールに取り付けた面ファスナーはリング状に取り付けてあるだけなので左右に動かすことができます。
ブラインドを下ろした時に固定したくない場合は、ボトムレールの面ファスナーをずらしておけば、通常の操作と同じように昇降作業が可能です。
実際に下を固定した状態にすると、多少の前後の揺れはありますが、バタバタ動くことはありませんでした。
しかし強風時には、かなりブラインド本体や、取り付け部分に負荷がかかるので窓を閉めたり、羽根を水平にする必要があります。
また、南側の窓の場合は、紫外線や熱による面ファスナーの劣化が想定されますので、定期的な交換が必要になるかもしれません。
同じ方法をする場合は、メーカーの想定外の使用方法になりますので自己責任でお願いします。
この方法は、通常のブラインドや、他の昇降タイプのメカ物にも応用できると思いますので、下部のウェイト部分が窓枠に当たるのが気になる方は、一度試されてはいかがでしょうか。
当店では、できる限りお客様のご要望に添った窓装飾のコーディネートプランをご提案しております。
カーテンやブラインド等でご希望や疑問のある方は、お気軽に窓装装飾プランナーのいる寝窓工房ユーキへお気軽にお問合せください。
ウィンドウコーディネートのジレンマ
一ヶ月程前の話ですが、名古屋でトーソー株式会社主催の窓装飾プランナーのためのウィンドースタイリング・スキルアップ講座を受講してきました。
内容は、前半はインテリアで使用する布(ファブリック)の歴史や構造、特徴等の解説で、後半は実際のコーディネート例を見ながらの解説という流れでした。
前半のファブリックの解説は、寝具でも使用するものも多く、おおよそ頭に入っている内容でしたが、改めて体系付けて学ぶことができました。
後半のコーディネート例は、企画した団体「スタイリングプロ」のコーディネーターが実際に取り組んだ事例をいくつか解説してもらえたのですが、色のバランスや空間の取り方等とても参考になる話を拝聴することができました。
こちらは、「スタイリングプロ」さんが国内主要メーカーの生地と、トーソーのカーテンレールや部材を使ってコーディネートした一例で、大阪のアベノハルカスにあるトーソーのショールームに展示してあったものです。
これは、アスワンの生地を使用したものです。北欧のファブリックブランド「フィンレイソン」デザインの生地を使用しています。
明るく元気が出る感じですね。
こちらは、サンゲツの生地を使用したコーディネート例です。
ターコイズのグラデーションが個人的には大好きです。
フラットですっきりとしたデザインですが、高級感もあります。
こちらは、川島織物セルコンの生地を使用したコーディネート例です。
大きな半円のスワッグと2段の木製レールのアンシンメトリーな感じが変化を与えていて、落ち着いた生地ながら活動的な感じも受けます。
こういったコーディネート例を見たり聞いたりしていると、いいなぁって思うんです。私もこんな感じに格好良くコーディネートがしたいなぁって思ったりします。
でもねぇ・・・
でもねぇなんです・・・
当店は、カーテン屋(ふとん屋でもありますが)であって、ご来店される方はカーテンを探しに来られる訳なんです。
ですので、我々に求められいるのは、カーテンであったり、ロールスクリーンであったりいわゆる「ウィンドウトリートメント(窓装飾)」であり、壁紙や家具、間取り等は既に決められている中で窓装飾をご提案しなくてはならないんです。
また、実際に住むとなると生活する中での使い勝手や、遮光性、保温性等の実用度、ご予算ということも考えないといけません。
そうなると、どうしても無難なかたちのコーディネートになってしまいます。
あまり窓装飾に関して関心をもたれていないお客様も多いので、無難なコーディネートは決して悪ではありませんが、生活スタイル、家族構成、嗜好が異なるそれぞれの部屋に少しでも個性が入ると、その部屋への愛着度が増すのではないかなとも思います。
窓装飾でお悩みになられているお客様に対しての私のスタンスですが、私個人の嗜好を含むコーディネート例も一例としてお話する場合もありますが、あくまでも住むのはお客様自身なので、お客様のご希望をお伺いして、それに合わせたコーディネート例をいくつかご紹介し、それぞれのメリットデメリットをご説明させてもらいます。
例えば、出入りを良くするベランダ窓にウッドブラインドを取り付けたいというご希望があった場合は、素材感や羽根の回転による調光機能などのメリットもありますが、昇降作業はギア比が軽くしてる分時間がかかるので出入りがし辛いというデメリットもあるということをご説明します。
そんな感じで、セミナーで学ぶ窓装飾と実際に行っている窓装飾の格差を感じているこの頃ですが、できる限り学んできたことを生かしたコーディネートができるようにしたいと努力していきますので、お近くにお住まいでカーテンや窓装飾の疑問、相談がございましたらお気軽に声をかけてください。
センタークロスレースとクロスオーバー
先日レースカーテンの掛替えに行ってきました。
腰高窓を2窓分で、ちょっとかわいい感じにしたいとのことでそれぞれ違ったデザインレースを作成しました。
どちらのレースも同じ生地で、縁にトリム(まくらめ)を取り付けました。
こちらは、センタークロススタイル。
真ん中のマグネットランナーの所でくっつけていますが、通常のレースカーテンのように両開き2枚で作成します。
タッセル(カーテンを束ねるヒモ)で束ねたときに緩いカーブを描いて美しく見せるために、両開きの真ん中の側面部分の下部(ちょうどL字の角部分)を丸くカーブさせてトリムが取り付けてあります。
基本的には束ねた状態にしておきますが、真ん中から開いたり、ほどいて窓を覆うこともできます。(あまり綺麗にはみえませんが。)
センタークロススタイルの場合、真ん中上部でくっつけるかたちになるため、横長の窓や、1.5倍ヒダのように生地の余裕がないと、ピンと突っ張った感じになり、たるみを帯びた美しいカーブが出ない場合が多いので注意が必要です。
こちらは、クロスオーバースタイル。
センタークロススタイルと同じ様ですが、真ん中の部分が交差しているかたちになっています。
パッと見は、両開き2枚に見えますが、交差部分を縫ってあるので真ん中から開くことはできません。
しかし、センタークロスと比べて重なりが多い分ボリュームが出て、より美しいウェーブになります。
重なり部分があるので、センタークロススタイルより生地面積が多くなるのと、縫製が若干複雑になるので価格は割高になる場合が多いです。
しかし重なりがある分、束ねた時でも隙間が少なくなるので出入りや開け閉めを考えなくても良い窓にはおすすめです。
センタークロススタイルで作成した場合でも、真ん中の引っかけるフックの位置を交差するように取り付ければ、簡易的にクロスオーバースタイルにすることもできます。
今回は、縁の飾りにトリムを使用しましたが、共布のフリル加工も作成できます。
普通のレース生地でもデザイン加工すれば、見栄えも良くなるので、遮熱やミラーレースで実用度も高くしたいけどちょっとおしゃれにしたいと思われている方にもおすすめですよ。
窓の縦横比や生地によってはおすすめできない場合もありますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
江南市のI様、この度はお買い上げいただきまして本当にありがとうございました。
デザイナーズギルドの生地
当店は、快眠寝具とオーダーカーテンを主に取り扱っていますが、オーダーカーテンに関しては主に国内メーカー品のみを取り扱っていました。
インポートカーテンの場合、ほとんどが綿や麻の天然素材を使っているので洗うと縮んだり、ポリエステル生地に比べると耐久性、堅牢度(日焼けにくさ)が劣るのに高額なのであまりおすすめしておりませんでした。
でも、柄は抜群にいいんですよね。好き嫌いはあるかと思いますが、それぞれの生地がそれぞれの主張をしているので柄を見るだけでもワクワクします。
正直、国内デザインの場合、どうしても角の丸い無難な柄が多く、展示サンプルを並べていても、パッと手にしたり目が行く柄ってあまりありません。
と、いうことで今回思い切ってインポート生地を導入しました。
これは、イギリスのブランド「デザイナーズギルド(DESIGNERS GUILD)」の「KIMONO BLOSSOM」シリーズの「F1897-02」で鮮やかなデジタルプリントがしてある綿100%の生地です。
大きな絵画調の花柄にトンボのデザイン。なかなか国内では見ることができない感じです。「KIMONO BLOSSOM」というシリーズ名からも分かるように、向こうの方のイメージする和のイメージなんでしょうね。
「デザイナーズギルド」は、ライセンス品も多くあります。川島織物セルコンが既成カーテンやインテリア小物を販売していますし、以前は東京西川産業がふとんカバーを販売していました。
でも、これらの商品はブランド一部だけを抜き出してデザインを利用しているので、デザインコンセプトや色のコーディネートに統一感がありません。
海外ブランドの場合、シーズン毎(年2回または4回)にテーマを決めて新柄を発表しています。
シーズン毎に色合いや柄の傾向が違うので同じブランドでも、かなり見た目が違う場合もあります。
コーディネート例としては、柄を見せるフラットカーテンやプレーンシェードがおすすめです。
生地の価格が国内メーカー生地より高いものがほとんどなので、両開きでカーテンを作る場合は、片方を柄で片方をそれに合わせた無地するアンシンメトリーなコーディネートで、価格を抑えて、変化をつける方法もあります。
天然素材の生地なので洗うと正直かなり縮みます。
でも、天然素材は静電気を発生しないのでホコリを吸着することがなく、汚れはそれほど付きません。洗わず軽くホコリを払ったり掃除機で表面のホコリを吸ってやれば、長くお使いいただけます。
正直、当店の規模ではすべての見本を用意したりすることは難しいですが、余裕があるときに順次柄を増やしていきたいと思っています。
7月には、最新シリーズの「SHANGHAI GARDEN」のサンプルブックが入荷予定です。
英国の「DESIGNERS GUILD」ホームページで、すべての生地がチェックできますので是非ご覧ください。