センタークロスレースとクロスオーバー
先日レースカーテンの掛替えに行ってきました。
腰高窓を2窓分で、ちょっとかわいい感じにしたいとのことでそれぞれ違ったデザインレースを作成しました。
どちらのレースも同じ生地で、縁にトリム(まくらめ)を取り付けました。
こちらは、センタークロススタイル。
真ん中のマグネットランナーの所でくっつけていますが、通常のレースカーテンのように両開き2枚で作成します。
タッセル(カーテンを束ねるヒモ)で束ねたときに緩いカーブを描いて美しく見せるために、両開きの真ん中の側面部分の下部(ちょうどL字の角部分)を丸くカーブさせてトリムが取り付けてあります。
基本的には束ねた状態にしておきますが、真ん中から開いたり、ほどいて窓を覆うこともできます。(あまり綺麗にはみえませんが。)
センタークロススタイルの場合、真ん中上部でくっつけるかたちになるため、横長の窓や、1.5倍ヒダのように生地の余裕がないと、ピンと突っ張った感じになり、たるみを帯びた美しいカーブが出ない場合が多いので注意が必要です。
こちらは、クロスオーバースタイル。
センタークロススタイルと同じ様ですが、真ん中の部分が交差しているかたちになっています。
パッと見は、両開き2枚に見えますが、交差部分を縫ってあるので真ん中から開くことはできません。
しかし、センタークロスと比べて重なりが多い分ボリュームが出て、より美しいウェーブになります。
重なり部分があるので、センタークロススタイルより生地面積が多くなるのと、縫製が若干複雑になるので価格は割高になる場合が多いです。
しかし重なりがある分、束ねた時でも隙間が少なくなるので出入りや開け閉めを考えなくても良い窓にはおすすめです。
センタークロススタイルで作成した場合でも、真ん中の引っかけるフックの位置を交差するように取り付ければ、簡易的にクロスオーバースタイルにすることもできます。
今回は、縁の飾りにトリムを使用しましたが、共布のフリル加工も作成できます。
普通のレース生地でもデザイン加工すれば、見栄えも良くなるので、遮熱やミラーレースで実用度も高くしたいけどちょっとおしゃれにしたいと思われている方にもおすすめですよ。
窓の縦横比や生地によってはおすすめできない場合もありますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
江南市のI様、この度はお買い上げいただきまして本当にありがとうございました。