店長日記
横向き寝の枕の高さ
ゴールデンウィークも半ばを過ぎました。
観光地は賑やかだとは思いますが、当店の前の道路もあまり交通量も多くなく、なんとなく静かな雰囲気です。
もうすこし西の方へ行くと、藤まつりの渋滞で通り抜けも苦労するくらい混雑していますが・・・
そんな連休前半でしたが、母の日が近いからかオーダーメイド枕をお求めのお客様が、江南市をはじめ愛知県一宮市、稲沢市、大口町、扶桑町からお越しいただいております。
オーダーメイド枕をお求めのお客様には、肩こりや首痛でお悩みの方が多くいらっしゃいます。
オーダーメイド枕は、首から頭部にかけてを無理に圧迫せず、自然な寝姿勢になるような高さに作っていくのですが、特に横向き寝の場合は、首や肩に負担のかからないような高さに調整しないと、肩が圧迫されて肩こりの原因になったり、頭部が落ちてしまい支える首の負担が増えて首痛になる原因になることもあります。
しかし肩幅(肩と頭部の距離)がある方で、固めや薄めの敷寝具をお使いになられている場合、肩が敷寝具に沈み込まない分、肩幅分をそのまま支えなければいけなくなるので、枕の高さをかなり上げてやらないといけない場合が出てきます。
その場合、仰向け時と横向き時の枕の高さの差が大きくなるため、寝返りが難しい枕のかたちになってしまいます。
これを解消するには、敷寝具で肩を沈み込ませて仰向け時と横向き時の枕の高さの差を少なくする必要があります。
連休中にお越しのお客様の中にも、硬いベッドマットレスをご使用で、横向き寝の時に肩が沈まない分、枕の高さを上げてやらないといけない方も結構おみえでした。
男性でしたら筋力があるので多少段差があっても寝返りはできる場合が多いのですが、女性の場合ですと段差がありすぎると寝返りができなくなり寝られない枕になってしまう場合もあります。
その場合、敷寝具のご使用年数や状況をお伺いして、使用期間が長い場合は、マットレスのお買い替えのご提案をさせてもらう場合もありますが、買ってから3年位までですと、よっぽど体型的に合っていない場合を除いては、お買い替えご提案することもできません。
そんな、敷寝具を替えたばかりで買い替えもできないけれども寝心地を何とかしたいという方には、現在お使いの敷寝具の上に敷くオーバーレイタイプをおすすめしております。
今回、一宮市からお越しのお客様におすすめさせていただいたのが、西川リビング社の「ボディーマネージャー・スリープサポートパッド」(税別20,000円)です。
見ての通り、部分ごとに色分けがしてありますが、左上から頭部、肩部、背中腰部、臀部、脚部のエリアごとに素材を変えてある敷オーバーレイパッドです。
頭部と背中腰部は、クッション性と通気性に優れた無膜ウレタンを使用。
脚部にはポリエステルわたを入れ、やさしく脚の隙間を埋めてくれます。
水色の部分、肩部と臀部はそれぞれメッシュ生地のみで少しへこんだかたちになります。
このへこみがあることにより、横向き寝の場合肩を落として仰向き寝との枕の段差を減らし、肩への圧力を軽減します。
また、仰向け寝の場合、臀部のへこみでお尻を落とし、腰の脚の隙間を埋めてくれます。
ちょっとした段差やクッション性の違いで、寝心地は大きく変化します。
そのお客様にも、横向きの肩の楽さと仰向け寝の脚の楽さを気に入ってもらいご購入いただけました。
しかし、この「スリープサポートパッド」は、万人におすすめできるものではありません。
背中とお尻の出っ張りと腰や脚部のへこみがはっきりしている「Wラインタイプ」や「ヒップタイプ」の方しか、この形状には合いませんし、身長が高すぎたり低すぎる場合もフィットしません。
私達も、体型を確認してからでないとこの商品をおすすめしませんし、他の体型の方にはその体型に合わせた別の商品をご紹介することもあります。
この「スリープサポートパッド」ですが、実はメーカー廃番商品で現在製造しておりません。
当店も完売前に多めに仕入れていましたが、残り10枚程になってしまいました。
廃番商品につき、在庫に関してはバーゲン価格で販売しておりますので、お近くお方でご興味のある方はお気軽にお問合せください。
敷寝具自体がやわらか過ぎたりへたりが生じている場合は、敷寝具の上に敷き寝心地を改善するオーバーレイタイプは使用してもあまり効果が期待できない場合もあります。
寝窓工房ユーキでは、体型データをもとに、睡眠時に負担をかけない最適な寝心地の枕や敷寝具をご提案しております。
体型測定や試し寝は無料なので、お気軽にお問合せください。
ゴールデンウィーク期間は、「アツササキドリ夏得キャンペーン」開催中ですよ。
オーダーメイド枕のパンフレット完成
普段ご来店のお客様でオーダーメイドまくらに興味があるお客様には、メーカーが作成したパンフレットをお渡ししたり、当店の折り込みチラシをお渡ししたりしていましたが、なかなか細かい情報が入っていなかったり、店独自の考え方がお伝えできないなの感じていました。
そこで、ご来店の際にお渡しできる寝窓工房ユーキ独自のオーダーメイド枕のパンフレットを作成しました。
急いで作成しましたのであまり良い出来ではないですが、当店でのオーダーメイド枕を作成する流れ等が分かっていただけるかなと思います。
店内もオーダーメイド枕、敷寝具コーナーを中心のレイアウトも変更し、より分かり易く、体感してもらえるようになりました。
来週からは、江南市の曼陀羅寺で江南藤まつりも始まります。
江南市内はもちろん、愛知県や岐阜県の方で、オーダー枕や、睡眠に興味があったり、お悩みの方はお気軽にご来店くださいませ。
ご来店心よりお待ちしております。
2016春のオーダーメイド枕調整会
当店でオーダーメイド枕をご購入頂いたお客様には、年に1~2回枕調整会のご案内をしております。
オーダーメイド枕は基本ご購入後10年間は高さ調整無料なので、いつお持ちになられても調整をさせてもらうのですが、よほど枕が合ってない場合など、何かきっかけがないとなかなか来ることができないとおっしゃられるお客様も多く、調整会期間は多くのお客様がご来店されます。
調整会に来られるお客様の調整理由は主に3つに分けられます。
・枕が何となく合っていない方
ご購入後も前使っていた枕よりはいいのだけれども、何となく違和感があるという方。この場合は、高さ調整の精度が低かった場合に多く発生します。
我々スタッフもお客様にピッタリフィットするように技術と経験で枕を作成するのですが、実際にお使いの敷寝具によってはかなりバランスが変わってくる場合があります。
例えば、厚めの低反発マットレスと何年も使った綿ふとんでは身体の沈み込みが全然違うので枕の高さも当然変わってきます。
事前にお使いの敷寝具を伺って、できる限り同じ様なクッション性になるように再現するのですが、なかなかピッタリいかない場合もよくあります。
その場合は、お客様からもう少し詳しくお伺いして精度を上げていくしかありません。
・枕がへたってしまった方
長年お使いの枕は、中材や中芯がへたって来ることもあります。特にやわらかめの粒わたの場合、2年位使うと、中で固まってしまいクッション性が悪くなってしまう場合もあります。
基本中身がへたった場合は、へたってしまった分だけ中材を補充することになります。
5mm分補充すすだけでも全然寝心地が良くなる場合もあります。
・寝ている環境が変わった方
お買い上げ時と、現在でお使いの敷寝具が変わると枕の高さが変わる場合があります。
例えば、ご結婚やお引っ越しで敷ふとんからベッドに変わった場合が、これに該当します。
その場合は、現在お使いの敷寝具をもう一度お伺いして、それに合わせたフィッティングを行います。
また、ちょっと悲しいですが他店やインターネットで他の敷寝具に買い替えたという方も結構おみえになります。
枕を作成する際には、必ず体型測定データをもとにご自分の体型にはどんな敷寝具が合うのかをご説明させてもらうのですが、案外真逆の商品を購入されている方もおみえです。
あの有名人やスポーツ選手が使っても、ネットの口コミ評価が高くても、自分にも合っているとは限りません。
何となく良さそうというイメージだけで敷寝具を選ぶと失敗してしまいますよ。
靴だって、足の長さだけで選んでも靴擦れを起こす場合もあります。毎日6時間以上使う敷寝具と枕なのですからしっかり選んでほしいというのが本音です。
枕の調整会では、枕の消臭殺菌サービスや、専用まくらカバーや敷寝具の奉仕品をご用意しておりますのでお気軽にご来店ください。
「FIT LABO(フィット)オーダーメイド枕」は、全国139店舗で販売されています。
就職、進学等で新生活を愛知県江南市や丹羽郡、一宮市などでスタートする方。もし、他店で「FIT LABOオーダーメイド枕」をご購入でしたら、いつでも当店にお越しください。
ご購入後10年以内でしたら、他店で購入した枕でも高さ調整無料致します。
眠りのご相談も承ります。お気軽にお問合せください。
へたったスプリングマットレス
先日、マニフレックスをお買い上げのお客様宅より今まで使用されていたマットレスを引き取ってきました。
スプリングマットレスはそのままでは処分できないので、金属部分と非金属部分に分別するために解体しなければいけません。
これがなかなか大変で、1つ1つ布と金属部分を固定している金具を外さなければいけません。
そして、中のスプリングの形状がポケットコイルの場合は、包まれている不織布をこれまた1つ1つ取り出さないといけません。
今回は、一番解体が面倒なポケットコイルタイプでした。
側生地を外した状態のポケットコイルマットレスです。
10年~15年お使いで日本製、側生地はあまり汚れている感じはなく比較的きれいな状態でした。
しかし、中の状態を見ると、真ん中の部分が黄ばんでいます。
ポケットコイルマットレスは、ひとつひとつのスプリングが独立しているので体圧分散性能に優れていると言われています。
しかし、他のスプリングと連動しない分力が分散しないので、カウント数(スプリングの数)が少なかったり、スプリング自体の弾力が低かったり、バネ寿命が短かったりすると、へたりが早くきてしまいます。
今回解体したマットレスは、カウント数は多くもなく少なくもなく、バネ自体のへたりもさほどない感じでした。
しかし、包んでいる不織布が黄ばんで劣化した部分からスプリングがいくつか出てしまっています。
この状態での使用を続けると本来のクッション性が損なわれ、厚い側生地に包まれているとはいえ、寝心地が変わってしまいます。
スプリングマットレスって長持ちするって思われがちですが、メーカーさんに聞くと寿命は約10年の答えが返ってきます。
これはそこそこ耐久性のことを考えられた一定以上のグレードの話で、巷では1年で寝ているところがへこんで戻らないようなマットレスもたくさんあります。
また、高耐久を謳っている商品でも、体型や体重によっては想定よりも早くへたることもあります。
もちろん破れたりしない限りは寝られない訳ではないので10年以上お使いの方もいらっしゃるとは思いますが、身体を支えるのが敷寝具の役目なのですから、へたって支える力が弱くなった状態でご使用を続けるということはあまりおすすめできません。
それから、今回解体したポケットコイルマットレスのように長年のご使用で、就寝時に出た汗や老廃物が染み込んで中材が劣化してしまっている場合もあります。
毎日年中使うということを考えると、衛生面からもスプリングマットレスの場合10年位でのお買い替えをおすすめします。
当店で取り扱っているスプリングを使用しない高反発マットレスの「マニフレックス」も、ベッドマットレスタイプですとへたりに対して12年保証をしているのですが、同じようにへたっていなくても、衛生面から保証終了前後でのお買い替えをおすすめしております。
それにしてもポケットコイルマットレスは、リサイクルの敵ですね。本当に分別に手間がかかります。ベッドマットレスをご購入の際は、寝心地プラス処分を含めた環境のことを考えて選びましょう。
羽毛ふとんがいっぱい
羽毛ふとんがいっぱい入荷しました!!
なんて感じの写真ですが、実はこれみんな羽毛ふとんの仕立て直しが出来上がったものなんです。
年々、羽毛ふとんの仕立て直し(リフォーム)が多くはなってきているのですが、当店がある愛知県江南市をはじめ、一宮市、犬山市、扶桑町、大口町などから今年の夏も、たくさんの御注文をいただきました。
羽毛ふとんの仕立て直しは、通年で多くなってはきていますが、やはりピークは5月末から梅雨明けまでの衣替えのシーズンと、これからのちょっと寒くなるシーズンです。
衣替えのシーズンに出されるお客様は「遅くなってもいい」とおっしゃる方が多いのに対して、これからのシーズンに出されるお客様は「寒くなる前に早く」とおっしゃる方が多いので納期確認をしっかりしないといけません。
でも、羽毛を取り出して洗って乾燥させるというのはとても手間と時間がかかるんです。特急でやってもどうしても2週間は期間を要しますのでご了承ください。
当店では、日本羽毛製品協同組合認定の洗浄羽毛リフォーム工場に委託し、個別管理、適切な行程で羽毛ふとんの仕立て直しをしております。
15年位前の羽毛ふとんでしたら、現在販売されている新しい羽毛ふとんより、中身の量が多く良質な物も多いので、買い替えよりも仕立て直しの方がお得な場合の方が多いですよ。
実際のふとんをお持ちいただけましたら当時のグレード、おおよその価格、現在同クオリティの買った場合の価格等、分かる範囲でご説明させて頂きます。お気軽にご相談ください。
オーダーメイド枕も人気ですが、やっぱり寝具専門店のメイン商品は羽毛ふとんです。キレイでふっくらあたたかい羽毛ふとんで今年の冬もぐっすりやすみたいですよね。
羽毛ふとんの仕立て直し、是非ご利用ください。