仕立て直し
羽毛ふとんリフォーム(自分用)
実は私、布団屋やってますが今シーズン羽毛ふとんを使っていなかったんです。
以前はそこそこのグレードの羽毛ふとんを使っていたのですが、子供にとられちゃったんです。
その羽毛ふとんは、西川リビングの「ロイヤルスター羽毛ふとん」といいまして、ふとんの側生地の裏側にアウトドアウェアで定評のあるゴアテックス社のPTFEメンブレンという特殊なフィルムがコーティングしてあり、ダニやホコリはふとんの中に入れず、ふとんの中にある羽毛を外に出さず、通常の羽毛用側生地よりも通気性が良いというハイテクな商品なんです。
軽くてフィット性も高く、ホコリもほとんど出ないので、ぜんそく持ちの息子にはピッタリということでそのまま息子が継続して使うことになり、私は薄いウール100%中綿入りの薄掛け「ビューティースター」と、薄くても暖かいと今シーズンも大好評のロマンス小杉の「岩盤浴毛布」を重ねて使っていました。「ビューティースター」も「岩盤浴毛布」も同じ様な他の商品の比べてかなり保温力があるのですがあくまで補助寝具なので正直寒くはないですが、暖かくもないという状態でした。
でも流石に連日の寒波到来で、寝るとき位は「あったか気持ちいい」で眠りたくなったのですが、以前妻が使っていて側生地が弱くなっている羽毛ふとんがあったので、羽毛が高騰しているのもあり思い切って羽毛のリフォームを出すことにしました。
右が、リフォーム前の羽毛ふとんです。
実は、西川リビングも羽毛ふとんのリフォームを取り扱っていて、その中の側生地に「ロイヤルスター」も選択できるんです。
シングルをシングルに、足し羽毛はホワイトグースダウン90%を選択、60,000円(税別)のロイヤルスターコースを選びました。60,000円(税別)って結構値段するねと思われる方もおられるかもしれませんが、中羽毛のグレード置いといて今「ロイヤルスター羽毛ふとん」は昨シーズンの処分品でない限りなかなか売っていません。また、元の羽毛ふとんのそこそこ特殊な上級グレード品だったのでそれに見合った側生地にしないと逆にもったいないです。
通常は納期が1ヶ月位かかるのですが、1,000円追加の特急コースで1週間ちょっとで届きました。
こんな感じで専用のケースに入れられてきました。
通常の羽毛ふとんのケースみたいな持ち手は付いていませんでした。それにしても「西川のリバース羽毛ふとん」って・・・ちょっと他のことを想像してしまうのでネーミング替えたほうがいいと思いますけど・・・
出来上がった羽毛ふとんには、西川リビングの場合、加工証明書が付いてきます。名前と足し羽毛の種類、元の羽毛の側生地の切れ端と取り出した羽毛の一部が入っていました。
もとの羽毛が茶色で汚い感じですがこれは「マスコビーダックダウン」という最高級羽毛の「アイダーダックダウン」と同じ様な性質を持つ特殊な羽毛だからです。
出来上がった羽毛ふとんはこんな感じになりました。キルトの仕方の違いもありますが、前使っていたものよりふっくらとした仕上がりになりました。
実際の寝心地は・・・やっぱりあったかいです。軽くてあたたか、やっぱり羽毛ふとんはこれじゃないといけません。我慢せずに早くリフォームやっとけば良かったとちょっと反省です。
ここ数年本当に羽毛ふとんのリフォームが多く出るようになりました。また、最近の量販系で売られている羽毛ふとんはポリエステル混の側生地だったり、羽毛充填量が1.1kgと少なかったり、粗悪品とは言いませんが、確実に2年前より暖かくない商品が多くなりました。5~15年位前に3万円以上出して買われた羽毛ふとんでしたら、同じ価格でリフォームと新品を比べたとき、リフォームの方が暖かい場合が多いと思います。
もしお使いの羽毛ふとんが、中の羽毛が片寄ったり、側生地が破れてきたり羽毛の吹き出しが目立つようになったら是非羽毛ふとんのリフォームをご検討ください。お使いの羽毛ふとんがどんな物が、どれ位のグレードのものか分からない場合はお気軽にお問合せください。実物を見させてもらえればおおよそのグレード等ご説明させていただきます。
やっぱり寒い時期はあったかいふとんでぐっすり眠るのが何よりの贅沢ですよね。さて、早く帰って寝るとしますか・・・・・。
羽毛ふとんリフォームの価格変更について
古くなった羽毛ふとんの中身を取り出し、新しい側生地に入れ替える「羽毛ふとんのリフォーム」。おかげさまで今年の春夏も50枚以上の羽毛ふとんリフォームをお取り扱いさせていただきました。
羽毛ふとんの普及率が上がっているためか年々取り扱い数も増えています。
以前は、30年以上前のダウン50%~70%の直接キルトの羽毛ふとんとかも多かったのですが、最近は現在主流の立体キルトのダウン85%以上の羽毛ふとんが多くなってきました。
やはり古すぎる羽毛や、ダウン混合率の悪い羽毛を仕立て直しても、正直お客様のご希望のカサ上がりにならない場合があります。その辺りは、リフォームする前にもご説明させていただき、買い替えの方がリフォームよりお得になる場合があることをお話するのですが、「昔高かったから」とか「親に買ってもらったから」と言われるとなかなかお断りできず、カサ上がりの悪いことをご納得の上でお受けする場合もございます。
しかし最近は、あまりそういう羽毛ふとんは出てこなくなり、15~20年前位のいわゆる「ご婚礼ふとんセット」の羽毛ふとんのリフォームが多くなっています。特に、絹50%綿50%の絹交と呼ばれる側生地を使った羽毛ふとんが今年は特に多かったです。
この絹交側生地を使った羽毛ふとんは、光沢があって高級感があるのでブライダルふとんとして人気がありましたが、綿100%と比べると絹が混じっているので強度が低く、最近では当店では取り扱いをしておりません。
この絹交の生地を使った羽毛ふとんは、当然高級品として売られていたのですから当然中の羽毛も上級グレードのものが入っていることが多いので、買い換えるよりはリフォームのほうがお得な場合が多いです。
今年に入ってからは羽毛ふとんの中に入れる原毛の価格が高騰し、各メーカーの新柄羽毛ふとんも昨年比150~200%アップと値上がりしております。
ですので、以前は買い替えをおすすめしていた事例でも、今年はリフォームの方がお得になる場合の方が多くなるかもしれません。特にダブルをシングルに仕立て直す場合は、足し羽毛が不要なので原毛の価格に左右されないので大変お値打ちになっています。
逆に足し羽毛をする場合は、以前よりも原毛価格が上がっているので価格を変更せざるを得ない状態になってしまいましたので、大変ご迷惑をおかけしますが9月1日より羽毛ふとんリフォームの価格を改定させて頂くこととなりました。
新しい価格は、こちらでご確認できます。その他のコースもございますので、ご不明なことはお気軽にお問い合わせください。
皆様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます。